2008年12月北陸旅行の記録

2008年12月27日〜30日、3泊4日の日程で、石川県、富山県を回ってきました。もともとは9月に行った金沢の居酒屋"こいで"を中心に考えていたのですが、残念ながら満席で予約できず。しかしながら今回訪れた店も美味な店多く改めて北陸の食のレベルの高さを認識する結果となりました。

1日目 東京〜金沢

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今回の旅は5人連れながら初日からの参加者は自分を含めて4名。車提供のR氏には湯島の拙宅に前泊してもらって早朝6時30分の出発。拙宅前でM氏、途中平和台駅前でU氏と合流し練馬ICから関越、上信越道を通って北陸へ。心配された天候は序盤順調ながら、大町あたりから一気に積雪がひどくなりチェーン規制に速度規制。結果大きな遅れにはならなかったものの周囲の車の爆ぜる雪を浴びてあわれ日産TIDAは泥まみれに。

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金沢には13時頃到着。駅前のマンテンホテルで荷物だけ預けて昼食。昼食は駅内のおでん屋黒百合。おでんを一人4品ほど頼んだら思ったより一品の量が多くそれだけで満腹に。今思えば今後の流れを予感させる伏線か。ここで頂いたふぐのぬか漬けが濃厚な味わいで燗酒になかなかよい。後日道の駅で見つけたふぐの卵巣のぬか漬けをお土産に買って帰ることに。せっかくなのでがんどうの刺身も頂いた。がんどうというのはぶりのそれほど大きくないやつを言うらしい。軽く飲んで一人1500円くらい。

そのままバスで中心部に出て観光。近江町市場→金沢城址→兼六園東茶屋街とべたなスポットを徒歩周り。21世紀美術館も覗きたかったのだけれど年末の休館期間に入っていたのが残念。一度ホテルにかえって一服したあと夕食は予約していた片町の浜長へ。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0004260673/

先日金沢に来たときに場所と店構えは確認しており、太田和彦の推薦店にしては立派な店構えだなぁと思ってたのだけれど、中も完全に居酒屋ではなくて割烹の体。2階の個室に通され、その間にそこまで多くのお運びさんに挨拶をされる。食べ物は予約しておいた5000円のコース。飲み物はビールのあと日本酒をいくらか。それから当日のメニューとして黒板を出してもらって気になったのどぐろ塩焼きと鯛のかま煮を注文。黒板のメニューは結構品数豊富で今回は4人だったからコースを頼んだけど、2人くらいならカウンターで単品注文した方が楽しいかも。

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先付け
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刺身:鯖、甘エビ、いか、鯛
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野菜とたらこの炊き合わせ
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焼き物:鰆とサーモン
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のどぐろ塩焼き
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鯛のかま煮 びっくりサイズ
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天ぷら:かきとわかさぎと唐辛子(満願寺といってたけど小さくない?季節の問題?)
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たことわかめの酢の物
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わかめとなめこの茶漬けにお新香。ちょっと???な味
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柿と林檎とミカンだったかな?ゼリー

雨が降っていたこともあり、おとなしくホテルに帰って就寝。ところで泊まったマンテンホテルは駐車料金込み4100円という価格ながら大浴場がついており、設備もビジネスホテルとして十分普通で清潔。なかなかお得なホテルでした。
http://www.manten-hotel.com/hotel/kanazawa/

2日目 金沢〜輪島

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2日目は朝に5人目の参加者B氏と合流し朝食を取ったあと、寺町の妙立寺(忍者寺)へ。
http://www.myouryuji.or.jp/
僕はつい先日も訪れたところですが面白かったので紹介もしたく再訪してみました。前回時も思ったのですが若い女性のガイドの落ち着いた案内がとてもスバラシイです。

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その後は星稜学園高校をちらと見学したあと七尾市方面へ。日本百名城の一つにして5大山城のとも言われる七尾城を見学。建築物は全く残っていないけれど、一部石垣が現存しており、その険しさは上杉軍を相手に1年以上持ちこたえたという往時の堅城ぶりを想像させます。山登りで軽く運動したあとは食事と言うことで七尾市内の養殖業者が営むかき専門店"かき処 海(カイ)"へ。
http://hokuriku.yomiuri.co.jp/hoksub6/iiaji/ho_s6_05122301.htm

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前日にネットで調べてえいやで飛び込んだ店ながらこれがなかなかのあたり。10個1000円とリーズナブルな価格の焼き牡蠣は殻付きをまま卓の炭火で焼いて食べるバーベキュー気分。開くのはこつがいるけれど焼きたてはぷりっとして潮の香りがして実に美味。牡蠣フライ、雑炊風のかきどんぶりもなかなか。

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そこから更に北上して有名店マルガージェラートへ。
http://r.tabelog.com/ishikawa/A1704/A170403/17000192/
有名店といっても仮設のプレハブのような建物。さすがに周囲に雪のつもっているこの季節には客は我々のみ。いろいろと変わり種のアイスを頂いたけどうーん、普通のミルク系がいいかも。

アイスで体を冷やしたあとは温泉。縄文真脇温泉へ。
http://noto.town.noto.ishikawa.jp/kankou/onsen/onsen.html
木をふんだんに使った建物でなかなか居心地よし。海を臨む露天風呂にビニールの囲いがしてあるのが大変残念。男湯にそんな者必要かなあ?

温泉を出たあとは能登の先まで回る手もあったのだけれど、時間も遅くなってきたので内陸を突っ切って今夜の宿"いろり庵藤六"へ。
http://www.mapple.net/spots/G01700079605.htm

能登と言えばさんなみやさか本なんて有名な宿があり、そちらを狙っていたのですが年末の休みやら一杯やらで予約できず。こちらの宿はネット上に情報が少なく悩んだのだけれど、少ない掲載情報を見ると信頼出来そうなものばかりだったので思い切って予約。そしてそれが大正解。ここの食事は質・量ともとてもすごかった。体調不十分で全部食べきれなかったのが申し訳ない。

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囲炉裏で頂く食事処
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かますといしる(能登の魚醤)で味付けした豆腐
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先付けと食前酒 日本酒が進む
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白子の揚げ出し 結構なボリューム。普通のコースならこの1/3くらいだと思う。
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焼きがに(ずわい)
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刺身 鮮度を活かした厚切りタイプ
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かにの刺身
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ぶりかま焼き すごい大きさ。焼き具合も素晴らしく、皮を裂くと脂と湯気がほとばしるごとく。この辺ですでに満腹を超えているが・・
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にしんの粕漬け
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かにみその甲羅焼き
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茶碗蒸し 中はかにがたっぷり。この茶碗蒸し普通に大きめの茶碗くらいのサイズ。普通茶碗蒸しと言いつつ湯飲みくらいのサイズでしょう?
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ぶり大根 もういいかげんにしてくれ〜
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焼きおにぎり 味付けはいしる
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海鼠酢 なぜか終盤に
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あら汁
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干し柿といちご かきは一度凍らせてあり、生クリームのような濃厚な舌触り

振り返ってみると洗練されてるとは言い難いかもしれないけれど、もてなし精神は十二分だしぶりを代表にやはりものはとてもいい。今度は体調万全でリベンジしたいところ。女将さんもおっとりした親切な方でよかったです。難は館内暖房が入っておらず(部屋にはあるけれど)非常に寒かったこと。でも食事がすごすぎたので満足です。

3日目 輪島〜五箇山

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早朝6時過ぎに目を覚まして近隣を散歩。あまり近隣にみどころは多くなく八幡様があったくらい。朝食は割と普通の量ながらご飯と春菊のおひたしが実に美味。箸が進みおかわり3杯茶漬け込み。

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9時前に宿を出て千枚田を見物したあと有名な輪島の朝市へ。結構な数の出店が出ていたけど、この不便な場所でさばけるほどの客が来るのかなあ?結構不思議。朝市では特に何も買わず一角にある店舗海士屋文四郎にて休憩。アイスマニアB氏の目当てはあおさソフトといしるソフト。いしるの方はキャラメルっぽい味でなかなか美味。あおさはう〜ん。

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大本山總持寺祖院、厳門と南下しながら観光。途中さらに男爵いもソフトなんぞも頂いて14時頃に金沢帰還。昼食は氷見本店のきときと寿司の金沢店。こっちの回転寿司はすごいという情報もあったのだけれどぶり以外はそれほどでもないかなぁ。やっぱり回転の範疇だし、そういう方面の寿司としても立石の栄寿司あたりの方がよっぽどすごい。ここはちょっと期待はずれ。ぶりはよかったけど。


先行帰京するM氏とここで分離して我々は富山と岐阜の県境にある五箇山へ。山奥ながら高速が近隣を通っているので金沢からは1時間ほどの意外に楽な道のり。有名な白川郷の近くにあり、こちらも同様な合掌造りの集落で世界遺産登録されているところ。今夜はこちらで築140年だったか、茅葺き民宿の勇助さんに宿泊。

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ここも囲炉裏の宿、といっても食事処にあった藤六とは違い囲炉裏が宿の中心。食事のあと囲炉裏を囲んでお酒を頂きながらご主人にこの辺の話を聞かせて頂いた。釜には茶がわかしてあり、ひしゃくを使って掬うのもなかなか楽しい体験。食事は山のもの中心の家庭料理で味付けは結構甘め。鯉の刺身が意外に臭みもなくぶりぶりして美味しかった。風呂は五右衛門風の木桶風呂。


4日目 五箇山〜飛騨〜諏訪〜東京

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この日も朝早く起きてまだうす暗いうちから近くを散歩。入り口の広場垢ら高台に上がることが出来、雪道で大変だったのだけど頑張って上がってみた。

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朝食も適量の家庭料理。自家栽培というご飯がとても美味しい。

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9時頃に出発して麓の重要文化財村上家を見学したあと山を越えて白川郷へ。1時間ほど写真を撮りながらぶらぶら散歩。雪が映える。

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白川郷の写真。

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白川郷を出て高山へ。同じ飛騨ながら距離は結構あり思ったより時間がかかる。昼食を駅前のそば店小舟にて。寒い中温かいものはありがたかった。その後tabelogで見つけたパン屋トランブルーへ。なにやら日本代表で世界3位だとかなんとか。3種買ったパンはどれもうまかったけど、世界3位かといわれるとうーん。小さくて割と値もはるのでちょいと納得感は乏しい。

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トランブルーのパン。


高山を出たあとは長野県境の安房峠を越えて松本へ。雪がどうかと思ったけどそれほどのこともなく順調に山越え。ただ、立ち寄る予定だった白骨温泉への道が閉ざされており訪問できず。どうも冬期は特定の道しか通れないらしい。下調べ不足すんません。

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山を下りてまだ時間に余裕があると言うことで諏訪の片倉館へ。ここ、その歴史(養蚕で財をなした資産家が地元への貢献として建てたという)もあってわりと好きなんでもう何度か来てます。風呂で一息ついたあとは近くのうなぎ店古畑へ。ここももう4回目かな?ちょっと前回だったか?な臭いを感じてどうかなーと思ったんだけど今回は実に良かった。ふっくらして香ばしい。でもちょっと値段上がってるかも。竹で2700円。


その後は中央道で拙宅まで。4日間の長旅参加者の皆様、特にドライバーのR氏はお疲れ様でした。