突然の居酒屋巡業3日目

10月3日午後3時

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金沢から特急に乗って名古屋に向かっています。午前中は金沢市内をぶらぶらしておりましたが、この街はやはり自分の好みに非常に合うようで大変気に入りました。街としての活気や文化、歴史。まだまだ端緒に触れたに過ぎませんが、もっと探ってみたいという魅力を感じました。今、東京、京都についで好きな街です。

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朝は9時頃にホテルをチェックアウト。駅で朝食をとった後バスで片町から犀川を渡った先の野町へ。最初の目的地はこちらにある妙立寺、通称忍者寺。忍者寺といってもその由来に忍者は関係ありません。その作りが忍者屋敷のごとく奇抜な仕掛けだらけの造りであることからその名で呼ばれているそうです。何故お寺にそんなからくりが仕掛けられているかといいますと、その建立の由来によりまして、こちらは寺社であると同時に非常時には金沢の浄化を守る出城となるべく設計された故だそうです。3代家光の外様大名の改易が盛んに行われていた時代、加賀藩もいつ難癖をつけられて徳川と争う事態になるか、恐々としていたそうですが、あからさまに城など建ててはそれこそ自ら隙を見せるようなもの。そこで、概観は寺を装い、3階建て以上の建築が許されない中、外観は2階建てを装いつつ、内実は4階建て7層に及ぶこの建物を作ったのだそうで。

中は落とし穴や秘密の抜け道、一方からのみ様子が伺える窓など本当に感心する仕掛けに満ちていて、それをガイドさんが逐一丁寧に説明して案内してくれます。800円の拝観料は最初ちょっと高いかな?と思いましたが、内容を考えるとむしろ安い。金沢の観光地として一押しでお勧めです。

忍者寺を出た後は近くの西茶屋町へ。金沢にはいくつかの茶屋町がありますが、ここは非常にこじんまりとしていてこのカメラに移ってる範囲でほぼ全てくらいの規模です。歩いて回るなら東の方が面白いかと思います。
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犀川を渡って片町に戻って昼食はグリルオーツカでハントンライス。初めて知りましたが金沢名物だそうで、いくつかの店で出しているようです。内容としてはオムライスにフライものを乗っけてケチャップとタルタルソースをかけた具合。もとが賄い料理というだけあって、そんな感じの豪快な品でした。
http://r.tabelog.com/ishikawa/rstdtl/17000706/

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食後のデザートにくずきりの美味しい店があると聞きつけて柿畠のつぼみへやってまいりました。非常に雰囲気のいいお店で、玄関から庭へ風が通るつくりになっているので空気の流れがあり、とても心地いい。いただいた葛餅も美味でした。金沢散策の際は知っておいて損のない店だと思います。
http://tsubomi-kanazawa.jp/


この後は21世紀美術館金沢城址などを巡って駅へ。21世紀美術館は非常に個性的な建物で展示も独特。ああいう施設を用意できる街のセンスに感心しました。また機会があればじっくり覗いてみたいですね。

10月3日午後11時

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名古屋在住の友人の案内で今回の旅の大きな目的の一つ、伏見の居酒屋大甚に行って参りました。車社会で倹約志向と居酒屋には厳しい土地柄の中で数少ない全国に名をとどろかす大衆居酒屋です。

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一品200円強の安くて美味しいつまみがカフェテリア形式で楽しく選べます。魚類は時価ですが来れも手頃な値段でうまい。そして出色は賀茂鶴樽酒の燗酒。木の香りがふわっと漂ってくる一品でした。噂に違わぬ名店ですね。