イギリス滞在その1
ぼちぼちヨーロッパ滞在中のことを書いていきたいな、と。まずは最初に訪れたイギリスから。
イギリスではロンドンに3泊、日帰りで大聖堂のあるカンタベリを訪れました。なじみのある英語の国だけに比較的戸惑うことは少なかったのですが、噂に聞いていた食事の質と物価の高さには悩まされました。一方で観光や街歩きは非常に楽しいものでした。
天気
イングランドは緯度的には北海道より北に位置するので寒いのは覚悟していたのですが、10月末の滞在中に雪に降られることになるとは思いませんでした。これは現地でも珍しいことのようで翌日の新聞にはハロウィン前の降雪は数十年ぶりであるような記事が掲載されていました。
そんな天気なので当然気温も最低気温は0度前後。雪の日以外も雨の降らない日は無かったので外を歩き回るときの体感での寒さは尚のことでした。ぬれた靴から体温が逃げていく感覚。
食事
食事は残念ながら満足のいくものが少なかったというのが正直なところです。こちらの食事はどうも下味の付いてないものが多いようで、後から塩やケチャップなどのソースを好きにかけろってスタイルなんですね。薄味というようなものではなく、素材の味を引き立てる塩味すら付いていないのでなんとも味気ない。そして一方で量は(日本人の感覚では)常軌を逸して多い。食事を残すことはしなかったのですが、苦しい場面が多かったのも事実です。
パブ
滞在中3件のパブに入りました。どの店でもReal Ale(その店で樽出しするReal Aleで風味豊か)が楽しめたのには大変満足しました。気軽に食事ができるのもいいのですが、ピークタイムはとんでもない混雑、まさに足の踏み場も無いほど、でとても食事をするような状態ではないですし、遅い時間はフードメニューがなくなっている店も多いようです。
English Breakfast
B&Bタイプの宿を選んだので朝食にEnglish Breakfastを食べることができました。ベーコン、ソーセージは美味でした。ハム・ソーセージ類は他で食べたものも含めて美味しかったですね。このプレートのほかにオレンジジュース、紅茶、トーストが付きます。
Fish&Chips
日本のHUB等で食べて割りと好きなメニューだったので本場で食べるのを楽しみにしていました。が、残念ながらこれは日本の方が断然美味いです。一軒目があまりに大味で納得がいかなかったので翌日もう一軒試したのですがやっぱり同じ。こちらで面白いのはFishの種類が選べることで今回訪れた専門店では10種類程度の選択肢がありました。僕はベタにCOD(タラ)を頼みましたが。
Chicken Burger
ロンドンのパブでランチにとりました。パブにはサンドイッチ、バーガー類がおいてあることが多かったです。チキンが胸肉ですこしぱさついているのが残念。ほんとはSteak Burgerが食べたかったのですが、開店直後のせいか出せないといわれました。どうもパブでは時間によって出せないものがあるのが常識のようで特に遅い時間は注意した方が良いようです。ある雨の夜に"Cold? Why don't you eat today's soup?"なんて看板に惹かれて入ってみたら当然のように笑いながら、もうないよといわれたりもしました。
宿泊
King's Cross駅至近のB&B、Hotel Alhamblaに泊まりました。朝食つきで一泊£50ほど。宿の人はフレンドリー、朝食は十分で、建物は古いですが清潔です。ベッドメイクは毎日ちゃんとあります。難はエレベーターが無いことと共同のシャワー。自分の部屋は4階だったのですが、狭くて急な階段をスーツケースを抱えて上るのは大変難儀しました。シャワーについては狭くて脱衣スペースが無いのが非常に難。湯量もジョボジョボという感じで満足のいくものではありませんでした。さすがに水が出てくるようなことはありませんでしたが。
ロンドン北東のターミナルであるKing's Crossはハリーポッターで登場した駅として有名ですが、多くの地下鉄路線が通る交通の便は非常に良いところでした。ただ、空港のあるHeathlowはロンドンの南西方向にあるのでその便を考えると、別の選択肢もあるかな、とは思います。一応乗り換え無しでは行けるんですけどね。
総じて日本の感覚では£50はありえない(\3〜4kつまり£20〜25くらいが妥当だと思います)と思いますが、Londonの物価からするとそう断じていいものかどうかはわかりません。
交通
市内の地下鉄とカンタベリまでの鉄道を利用しました。地下鉄は非常にきめ細かく配置されており非常に便利でした。
面白かったのは到着・発車ホームが直前まで決まらないシステム。ヨーロッパの鉄道はこれが標準のようですが、日本のように路線ごとにホームが決まっているわけではなくその時々空いているホームに車両がやってくるようです。必ずしも定刻に動かないことが当然であるが故のシステムなのでしょう。上の写真のようにターミナル駅には大型の掲示板がありたくさんの乗客がホームが決まるのを見上げて待っています。
カンタベリへ向かう列車の車内。イギリスの鉄道は僕の乗った範囲ではきれいでしたね。落書きだらけのフランスでその落差に驚きました。本当に。
ロンドンにおいてはオイスターカードの存在も印象的でした。東京で言うところのSuicaのようなICチップ式のプリペイドカードですが、キャッシュでは初乗り4ポンドのところカードだと1.5ポンドと半額以下になるところが最大の特徴です。短期滞在の旅行者でも必ず手に入れたほうがいいでしょう。