武州川越自転車行の1@自宅〜とんかつ楽天 川越支店

連休初日の本日、ふと思い立って文京区湯島の自宅から埼玉は川越市まで行って参りました。天気のいい頃合いを見計らって自転車で長めの距離を走ってみたいという思いがあったのですが、川越にしたのは1.行きたいお店があった。2.荒川サイクリングロードを遡上すると近隣まで到達できるという理由からでした。


前日の深酒による浅い眠りを経ての出発は午前8時。そろそろ日も高くなってますが、片道40キロをのんびり走って昼飯時に向こうに着くには悪くない時間でしょう。本郷の丘を駆け下り、不忍通り沿いに進み西日暮里を経て北上、荒川を目指します。

途中尾久橋通りと尾竹橋通りを間違えて遠回りするというトラブルに遭いつつも30分少々で荒川に到着。

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土手にはレンゲ。虫の声が盛んに聞こえます。

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ここから志木・ふじみ野のあたりまで延々と河川敷、土手を進みます。

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赤羽近くの岩淵水門。9時ころ。


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朝霞市武蔵野線橋梁前。埼玉県内にはいるとサイクリング道としての整備は東京側と状況が変わってきました。突然砂利道になったり、いつのまにかゴルフ場の敷地に迷い込んで袋小路になったり。ここで相当体力を消耗しました。
また、この辺で日差しが相当きつくなってきました。アスファルト上には干からびたミミズの死体がわんさかワンサくん

11時くらいで荒川沿いを離れて一般道へ。1時間弱で川越市街に。意外に川越市に入ってから市街地までが遠かったので、まだかまだかとつぶやきつつ。

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さて、お目当ての店はこちらとんかつ楽天 川越支店。とんかつ楽天は”とんかつ”というネーミングの発祥だそうで、当然歴史の長いお店です。その本店はかつて上野にあった、とのことですが現在ではのれん分けしたこちらの川越店のみが残っているとのこと。そういった歴史的背景も含めてとんかつファンには知っている人も多いお店です。

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店内はこじんまりとしており、7席程度のカウンターと2卓の小上がり。ただ、二階もあるらしく宴会需要に対応しているよう。メニューの方もとんかつ系の定食だけでなく刺身などの一品料理があり、食事中もカツオをまるから捌くなどの仕込みをしており、単なるとんかつやにとどまらず料理屋の側面もあるよう。

オーダーしたのは3000円の精選かつ定食。ちょっと値が張りますが、ここまで来ることもそうそう無いでしょうから奮発しました。ちなみにやすいラインの”(上)ロースかつ定食”は2000円です。お願いすると固まりから切って少したたいて筋の処理をして・・そして衣をつけて目の前の鍋で揚げてくれるそれはぱっと見にもインパクトのある厚さの一枚です。油への投入の瞬間は”シュワー”と音を立て、低温揚げのスタイルが伺えます。

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揚げ時間は10分強だったか、見事に断面がほのピンクなとんかつの登場。断面がてらてらと輝いて実に美しい。塩で食べた方がという店員さんのお勧めは言わずもがなで、とりあえず何もつけずにパクリ。美味。なんと言ってもすばらしいのは湛えた肉汁の量。噛む毎に迸るよう。そして特徴的なのはあまり脂身が多くないところ。ここまで赤身がちながらジューシーに頂けるとんかつは初めてかも。とんかつというよりもステーキを食べているよう。実に肉肉しい。今まで脂の多いとんかつを至上だと思っていたけれど、これはまたとんかつの好みの幅が広がってうれしい。付け合わせはキャベツとポテトサラダ。ご飯に味噌汁はしじみ汁。

満足して退転の後、しばし喫茶店で休憩。本当なら少し観光していこうかと思っていたけれどチェーンキーを忘れたので早めに引き上げようということで、何枚か写真を撮ったあと、14時前に川越を離脱。


Flickrにはも少し写真があるのでそちらもどうぞ。
http://www.flickr.com/photos/sun_summer/